前から気になっていた仕分けアルバイトってどんなものなんだろうという単純な好奇心から始めたAmazon仕分け倉庫作業のアルバイトについて感じたことを書いてみたいと思います。
倉庫(デリバリーステーション)内仕分け作業
アマゾンの物流関連の仕事というのは多岐に分かれますが、自分が経験したのは梱包まで全て終わった後の荷物を仕分けして実際にお客さんの家まで届けるドライバーさんに渡すという仕事でした。
毎日アマゾンのどこかの大きな物流センターからたくさんの荷物を乗せた大型トラックが毎朝5時〜6時に自分が働いているデリバリーステーションに着きます。
渡されたたくさんの荷物(商品)をそれぞれの住所ごとに決まっているルート別に仕分けをし、それぞれのルートを担当しているドライバーさんに渡します。
作業は大きく分けて4つに分けられていて、
・ロールボックスにいっぱい積んである荷物を一つずつ下ろしてベルトコンベアに乗せる仕事
・ベルトコンベアに乗って流れてきた荷物に届け先へのルートが記入されたラベルを貼る仕事
・ラベルが貼られた状態で流れてきた荷物を拾って収納担当に渡す仕事
・渡された荷物をルート別のロールボックスにそれぞれ収納する仕事
これらの流れ作業が終わると、指定時間までにデリバリーステーションに集まってくれたドライバーさんたちに荷物を渡して終わりです。
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やってよかったと思った点
・ずっと家にいて運動不足気味だったため、体を動かすことで運動になる
・本当に簡単で頭を使う必要がない単純労働なので精神的なストレスがあまりない
・家から近かったため、電車に乗らなくて良いので通勤のストレスがない
・流れ作業、分業ではあるが、コミュニケーションは不要、一人で黙々と作業
・実際どのようにお客さんの家までに商品が届くのか、その過程の一部が見れる
まあ、体を動かすのでちょっとした運動にもなるし、人間関係のストレスもあまりないし、家からも近かったのでちょうどよかったと思います。
残念だった点
・仕分けだの、倉庫作業だの、そんなこと言ってるけど、一言で言うと「力仕事」なので大変だし、しんどい。正直に言って運動レベルではない。
・生産性向上、効率化という名のもとに性差別が存在する。力仕事はほぼ100%男の人にまわされる。女の人は比較的軽作業だったり、受付など全く力を必要としない仕事になることが多い。現場では不満の声が上がったり、平等に仕事を振って欲しいと提案が上がったりするが、結局改善されず、そのまま続く。
・感情を持たないAIがほとんどの工程を数値化して計算、管理しているため、現場の現在の生産性を割り出し、遂行できるギリギリのラインまで仕事を振ってくるため、基本的に荷物が増えることはあっても減ることはない。アマゾンの社員も毎日のようにアルバイト一人一人にもっと効率を上げるようしつこく求めてくるので、そこで効率をあげてより多くの荷物を捌けるようになるとそれがまた新たな基準となって更なる生産性アップを求めてくる。つまり、現在の生産性をもとにギリギリラインまで攻めてくるAIとしつこく生産性と効率化を求めてくるアマゾン社員がタッグを組んで現場を追い詰める構図になっているため、日に日に捌かなければならない荷物の量が増えていく。その結果、大体2~3ヶ月で2倍も量が増えるという結果に。
・これに伴いドライバーさんにも負荷がかかり、ドライバーさんが頻繁に変わる
・頻繁に行われるアマゾンの「◯△セール」期間になると荷物が更に増え、カオス状態になりがち
・朝が早すぎて起きるのが大変(朝6時30分から。違う時間帯のシフトもあるようです。)
・朝早く起きる分、夜早く寝ないといけない
徹底的に生産性を求めてくるあたりが良くも悪くも海外企業だな〜と思わざるをえませんでした。巨大IT企業だけあって、作業で行う全ての行動は数値化され、その人の生産性として管理されているため、息が詰まる感じは否めませんでした。
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まとめ
書いてみると残念だった点が目立つ形になってしまいましたが、どんな仕事も良い点、悪い点はあるのと、人それぞれ感じるところはみんな違うので、一概にどちらとも言えません。
ただ、一応どんな仕事なのか気になる人は一度やってみるのが良いでしょう。
シフトを週2日くらいにして1〜2時間働くならちょうどいい運動になるのかもしれません。週5日フルタイムだとキツいです。誰であっても。
また、あまり喋らずにコツコツ作業するのが好きな人には向いているのもしれません。(ただし、体力に自信がある人が望ましい)