多少は遅いかもしれないけどITエンジニアにキャリアチェンジを考えている人は多いと思います。今回は40代の未経験の人がWeb系エンジニアとして自社開発会社に就職できるかについてその実態を調べてみました。
40代になった感想
つい最近40歳になりました。
40歳になった感想ですが・・・特に何も変わっていませんし、歳ってただの数字でしかないのかなと思います。一つだけ言うなら体力は毎年少しずつ衰えを感じるので自然とジョギングのような運動をするようになりました。
体にいいから・・・と推奨されたから運動するという生温い感じではなく、生きるために運動するという大分必死さが感じられる運動かなと思います。
これまでは運動について一度も真剣に考えたことがなかったですが、30代後半になってからはやはり体力の衰えはかなり感じるようになり、意識的に運動しないとまずいと思うようになりました。
フリーランスになるための修行としてプチ就職
最近はアルバイトをしながら過ごしていますが、ブログやアルバイト以外にもフリーランスの世界も経験してみたいと思うようになり、久しぶりにプログラミングの勉強を始めました。
実は昔・・・10年ほど前にJavaプログラマーとして1年ほど働いていたことがあり、割とプログラミングは好きでしたが、あまりにも酷いブラックSES企業(客先常駐の人売りビジネス)だったため、逃げるように退職をし、ゲーム業界に転職してずっと企画職として仕事をしていました。まあ、そのゲーム業界も十分色々経験してお腹いっぱいになり、結局会社をやめたわけですが。笑
とりあえず、フリーランスエンジニアとして稼ぐためにはどのようなスキルを持っていればできるか色々調べているうち、フリーランスをするにはWeb系エンジニアが有利(仕事がたくさんある)で、Wordpressを中心とした単価が安めな案件から最新のモダンな言語を使った高単価な案件まで様々なタイプがあることがわかりました。
現在やっているアルバイトはブログとかプログラミングと全く関係ない仕事なので、最近は仕事が終わって家に帰ってくるとすでに疲労困憊で、力を入れるべきブログには全く手をつけれないという本末転倒的な状況に陥っていました。これじゃ会社やめてブログ始めた意味がないし、会社員に逆戻りしたようなものですよね。
それならいっそのことアルバイトを自分が伸ばしたいスキルを学べながら稼げる分野のものにしちゃえばいいかなと思い、プログラミングの仕事になんとか潜り込めないかなと思ったわけです。
もちろんただの雇われエンジニアとしてずっと働くつもりは毛頭なくてなんとか入社さえできれば1年〜2年ほど頑張って勉強し、その後はフリーランスとしても活動できるようなレベルまで実力を付けたいなと思い、色々調べ始めると自分が考えていたことと全然違っていました。
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更なる情報のためにオンラインサロンに登録してみる
まずはツイッターで調べていると、最近何かと話題のマナブさんのプログラミング教材が12万円もするということで炎上している様子。
ブロガー寄りの人たちは擁護する人も大勢いましたが、実際に開発現場で活躍している現役エンジニアたちからは厳しい声がちらほら。その中でもマナブさんの件についてかなりロジカルにご自分の意見を発信している方がいました。
雑食系エンジニアサロンを運営している勝又さんという方で、Youtubeで発信している内容も非常に質が良く、自分がちょうど知りたいと思っていたWeb系開発業界の構造やエンジニア就職・転職について積極的に発信されていたので、生まれて初めてオンラインサロンというものに参加してみることに。月額980円だったので値段もリーズナブルな感じでした。
オンラインサロンに入ってまずは自己紹介をし、どのような意見交換が行われているか見ていると、一番積極的に意見交換を行なっている層は主にWeb系開発会社に就職を目指している20代の大学生、もしくはすでに現場で活躍中で生き生きしているエンジニアさんでした。30代後半または40代の人は、すでにSIerとして仕事していてWeb系に転職したいと思っている人が多いような印象でした。
サロン主の勝又さんはどんな質問にも丁寧に答えてくれましたし、他のサロンメンバーの人たちも様々な答えをしてくれていて非常に参考になりました。人生初めてのサロンでしたが、入ってよかったと思いました。
気になる方は、下記の勝又さんのホームページを確認してみてください。
◆雑食系エンジニアブログ
https://kentakatsumata.net/archives/10
厳しい現実
これまで自分なりに集めた情報と現役でバリバリ働いているエンジニアの方のアドバイスなどをまとめてみて思ったのは、
一言で言えば、Web系開発会社に就職・転職は非常にハードルが高いということがわかりました。ポートフォリオの準備は当たり前だし、未経験だったり、経験が浅い人だとポテンシャル採用になるけどそれは年齢の若い人の話であって40代の人はそもそも対象外という現実がわかりました。
世間の様々なメディアではIT業界は人手不足で大変だと騒いていますが、合っているようで合ってないところもあると感じました。古い言語を使った維持保守の現場などは人手不足は慢性的ですが、モダンな言語を使って開発が進むWeb系はそうでもないようで、平均年齢も若くそれなりに応募者がいて良質のポートフォリオを用意していなければ厳しいようです。応募者の中から優秀な若者だけを採用したいという会社の意思が感じられるほど余裕があるというか人手に困っていない印象を受けました。
今回色々調べた結果、難易度的には、
- SES(客先常駐、人売りビジネス):40代未経験でも可能性あり
- Web系受託開発会社:40代未経験は厳しいが良質なポートフォリオ次第では可能性はあるかもしれない
- Web系自社開発会社:40代未経験はほぼ無理、そもそも対象外だが、超良質なポートフォリオ+人脈があれば可能性は低くてもゼロとは言えない
のような感じでした。
難易度が高いというのはそれくらい応募者がいて競争が激しいという意味なので自社プロダクトもしくはプロジェクトを持っている会社は就職が容易ではないことがわかりました。
実際にいくつかのWeb系自社開発会社に応募してみましたが、全て書類選考で落ちてしまう結果となりました。SESでは昔やってたJavaを活かしつつマネジメントがメインという形でオファーが何社かありました。(笑) やっぱりSESはいつも人手の確保に困っているんですね。
Web系自社開発会社の多くがスタートアップ企業で、平均年齢も20代が多いです。そのため、社長や役員が20代〜アラサー、部長級のリーダーも20代など、とりあえず若いメンバーで構成されている会社が非常に多かったです。
まあ・・・40代でしかもほぼ未経験で入社が無理なのは当たり前ですよね。40代で入るためには相当なポートフォリオとマネジメント能力など20代の人と比べた時に圧倒的な何かが無い限り事実上無謀としか言いようがありません。
ちょうどこのことに関して勝又さんがまとめてくれた動画があったのでご紹介します。
◆40代以降の方がWeb系エンジニアへジョブチェンジするための必須条件(勝又さんのYouTube動画)
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自分が出した結論は
結論は、プログラミングでフリーランス、そしてその修行としてWeb系開発会社に短期間のプチ就職するというプランはお見送りにしました。
- 今から勉強して20代の人よりも圧倒的に高いクオリティのポートフォリオを準備しなければいけない
- そのポートフォリオを持ってWeb系開発会社に片っ端から応募していかなければならない。しかし年齢の影響で通過率が圧倒的に低く20代の応募者たちと競争しなければならない
- なんとか入社できたとしても、変化が激しいWeb系だからこそこの先もずっと勉強を頑張らなくてはいけない。基本、新しいのは好きなので新技術を勉強したり応用したりすることは大して苦じゃないが、自分が受容できるレベルを超える激しい変化が予想されるので果たしてそのストレスに勝てるかと考えたときに懐疑的。
これらすべてをわかった上で、それでもやはりコーディングが好きでこれからもずっとエンジニアをしたいかという質問を自分自身に投げかけてみると、答えはNOでした。それも即答。
ITエンジニアが足りないという時代的な背景と、ちょっとしたフリーランスができればいい程度の軽い気持ちで始めたことなので、50歳〜60歳までもずっとコーディングをしていたい!という純粋な気持ちは無かったと思います。
もっと大きな観点から見ると、そもそも私は自分のコンテンツを持ち、自分のコンテンツで勝負して売り上げを立てる個人事業主になりたいのであって、ずっと誰かから仕事を貰わないといけないフリーランスは短期間ではよくても長期的に考えたときにはあまりよろしくないと思いました。
もちろん本業が軌道に乗るまでフリーランスはいくつか並行しながらやっていくつもりですが、プログラミングのフリーランスは今からだと現実的ではないと判断しました。プログラミングは趣味程度で楽しもうと思います。代わりにWebマーケティングについて勉強しながらアルバイトなどの仕事ができれば最高かなと思うので今度はWebマーケティング会社について調べてみたいと思います。
もし現在私と似たような状況で似たようなことを考えていて悩んでいる方がいましたら、今回の情報がすこしでもお役に立てればと幸いです。