逆流性食道炎と軽度の不安神経症の話

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健康は人生において一番大事と言っても過言ではないでしょう。今日は過去に私が経験した逆流性食道炎と軽度の不安神経症についてお話ができればと思います。

超ブラック会社での日々

2年ほど前の話になるのですが、転職した会社が運悪くも超が付くほどブラック会社でした。私一人でやらなければいけないことがあまりにも多く、一人でどうにもならないほど仕事量がすごかったのですが、入社したばかりの私は責任感持って真摯にすべてのことに取り組んだ結果、いつの間にか体が悲鳴をあげ始め、体が壊れていきました。今思えばバカバカしいのですが、それでも当時は無理をしながら全ての仕事を真剣にこなしていました。そんな努力に付け込んでさらに仕事を押し付ける上司、社長の顔色ばかり伺っている人、逃げることしか考えていない人、会社を辞める人、増えるばかりの仕事・・・。やってもやってもキリがなく、先が見えなくなっていました。そんな日が一年ほどずっと続いていました。過度のストレスが長期間持続していたわけです。

体に異変が起こる

そんなある日、いつものように椅子に座ってパソコン画面を見つめながらキーボードを叩いていると、いきなり心臓がドキドキし、呼吸困難、冷や汗、体の震え、めまいが一気に襲ってきました。一瞬何が起こったのか分からずびっくりしていたのですが、しばらくすると症状はすぐに治ったので(5分ほど)当時はただ体調がよくないのかなと思い、深く気に留めませんでした。

ストレスの溜まる状況はずっと続いていて、最初の症状があってから1か月後に今回は道を歩いている時にいきなり同じ症状が襲ってきました。今回もすぐによくなったのですが(5分ほど)、動悸が気になったので救心を買って飲んでみましたが特にこれといった効果はありませんでした。

救急車を呼ぶことに

それから2か月ほど後のことです。夜寝ていたらいきなり呼吸困難になりびっくりしてすぐに起きました。すると、また動悸、呼吸困難、冷や汗、体の震え、めまいが一気に襲ってきて、今まで以上に症状が強かったので一瞬このまま死ぬのかなと思ったくらい辛くて怖くなりました。なんとか隣で寝ていた妻を起こし救急車を呼んでもらいました。10分しないくらいで救急隊員がきてくれたのですが、救急隊員が家まで着いた頃にはだいぶ回復してよくなっていたので、結局救急車に運ばれることはありませんでした。症状が一気に襲ってくるときに一番怖かったのは心臓が激しくドキドキしたことなのでそのことを救急隊員に訴えると心拍数などをその場で測ってくれましたがなぜか何の問題もありませんでした。救急隊員曰く、今は簡易的検査しかできないから、朝になったら総合病院に行って詳しい検査を受けるよう言われたので、朝になってすぐさま病院に行って循環器内科で診察を受け、様々な検査をしましたが、結局何の問題もなく、心臓は至って元気とのことでした。

ん・・・?じゃあ、一体何だったんだろう・・・?

逆流性食道炎

循環器内科の医者の話では、心臓には異常が見当たらないが、胃・食道からの痛みが呼吸困難や胸が締め付けられるような感覚と間違われたりするので消化器内科で診断を受けてみることを勧めてきました。それで様々な検査を受け、胃カメラまでしてみると、胃酸が食道を痛めて炎症ができていて逆流性食道炎という診断結果となりました。原因は規則正しい生活をせず、夜遅い時間に食事をしたり、食後すぐに横になったりとよくない生活習慣によるもので、胃から食道につながるところの蓋が緩くなったせいで、強い胃酸が弱い食道にまで頻繁に流れてきて(逆流)食道に傷ができてしまったというのです。

逆流性食道炎の主な症状は胸焼けです。確かにここ最近胸焼けがずっと続いていたなとは思いましたが、正直そんなに辛くはありませんでした。それよりも昨日の夜襲われた症状の原因が知りたくて消化器内科の医者さんに聞いても逆流性食道炎でそのような症状は起きないとのことでした。強烈な胸焼けでみぞおちの痛みが胸を締め付けられるような感覚と似ているが、体の震えや冷や汗とは関係性が薄いとのこと。とりあえず、逆流性食道炎は現代病として多くの人が経験しているもので食生活改善、生活習慣改善により治療していけば良いそうです。(でも一度緩くなった蓋はもとには戻らないそうで、完治は難しいらしい・・・)

じゃあ、いったい何?昨日のあの強烈な体験はいったい・・俺は夢を見ていたのか・・・?と思うようになりました。

症状について必死に調べる

本当に色んな検査を受けましたが結局逆流性食道炎の以外に体には何の問題もなかったということになりました。どうしても納得がいかないので知人に話を聞いたりネットで調べたりした結果、自分の症状とピッタリなものを発見!

それは、不安神経症。最近ではパニック障害とも呼ぶらしいです。

・・・ん?!なにそれ・・・初めて聞いた・・・。

動機、呼吸混乱、冷や汗、体の震え、めまいなど・・・まさに自分がここ最近体験した症状そのままでした。しかも発作してからすぐによくなるらしい。これも一緒。

心療内科というのは精神的な問題ということかな?精神的なことであんなに強烈な痛みに襲われたりするものなのか・・・と色々考えてしまいましたが、とりあえずは心療内科に行ってみることにしました。

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心療内科で軽度の不安神経症と診断

初めての心療内科は抵抗がありましたが、それよりも早く原因を知りたかったので早速予約を入れていざ行って色々相談したところ、医者さんからは軽い不安神経症ですねと言われました。軽い・・のか・・?と思いましたが、重度の場合、また発作が起きてしまうんじゃないかと思ってしまう予期不安が非常に強く、発作の頻度も高く、広場恐怖症も伴うらしいです。

確かに、自分の場合は予期不安が全くないわけではありませんが、たまにというレベルですし、発作は夜襲われたとき以来、一度も起きていなかったです。また、広場恐怖症もないとは言えませんが、普通に満員電車に乗って通勤できているので問題になりませんでした。ただ、飛行機は怖いです。

では、原因は一体何なのか?と聞くと、

  • 繊細で真面目な性格
  • 不摂生の食習慣、コヒーなどのカフェイン大量摂取による自律神経の乱れ
  • 会社での強いストレス、特定人物への強い怒り

とのことでした。特定人物は努めていたブラック企業の社長のことです。

治療について

一般的には薬物治療を行うらしいですが、私の場合はまだ心のなかに許せていない大きな怒りが溜まっているのでまずしばらくは心理士のカウンセリング受けるように言われました。心理士に自分の中にあるすべてのことを話して、心理士と一緒に複雑に絡まり合ってごちゃごちゃになっている心理状態を元に戻す必要があるとのこと。

心理士によるカウンセリングは保険適用外でかなり高額でしたが、4回ほどカウンセリングを受けて、常に緊張状態・イライラしていたのがだいぶよくなり、最後に医者からは薬も一応もらいましたが、絶対薬を飲む必要があるわけではないとのことだったので、薬への強い抵抗がある自分としては結局薬は飲まず生活習慣、食生活の改善という方向で治療をしていくことにしました。ちなみに薬は「抗うつ剤」「抗不安薬」でした。

その後、今に至るまで

この話は2年前のことですが、まだ一度も発作は起きていません。薬も飲んでいません。ただ、たまに2年前のことをふと思い出して、「あのときは辛かったな〜」と思いながら少し不安な気持ちになるくらいで体は至って元気です。運動不足気味ではありますが・・・。

結論

日頃の行いはとても重要です。言うまでもないですが、規則正しい生活と適切なストレスの対策を心がけましょう。

不安神経症は誰でも発病する可能性があります。100人中3~4人がかかると言われている割りとポピュラー(?)な病気です。原因についてはまだはっきりとされておらず、心因性とみる見解と遺伝・脳の原因とみている見解など様々です。

また、私のように動機や息切れで狭心症や心筋梗塞などの心臓系の病気なんじゃないかと過度に心配し、心電図を始めとする様々な検査をみっちり行っても何の異常も見当たらず困っていたが、心療内科でやっとわかったというケースが非常に多いです。

治療は薬物治療と心理治療を2〜3年程していけば完治するそうですが、これもはっきりしていません。ただ、薬物が症状に効果があるというのは確かだそうです。私は薬を飲んでいないのでこれに関してはなんとも言えません。

ただ、経験からはっきりわかっていることは、「過度のストレスが長期間持続」する場合、誰でも発病する可能性が高いということです。強いストレスに押しつぶされる前に環境を変えたり、逃げたりと積極的に自分の体を守ってあげてください。ストレスをただただ我慢していては良いことはひとつもありません。体が壊れるだけです。

いかがでしたでしょうか?もし私と同じ経験をされている方、不安になって調べている方、まわりの人のことで心配になっている方がいましたら、この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。

くれぐれもストレスには気をつけましょう!

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